まるやま組

スポンサーサイト
--/--/--(--) | スポンサー広告 |Comment
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
いま、できること。
2011/04/13(水) | 文化 |Comment
テレビの政府の広告で各界の著名人が出て来ていまできることをいろいろ言っていた。メッセージボードを持って節電とか、むだな買いだめはしないとか。葉ものの野菜や椎茸等から許容量を超えた放射線量が計測されたりしている。目に見えないそれは一体どのくらいわたしたちの暮らしを蝕むものなのかわからない。          

         水源1

でも、その事で急に水や野菜の安全に神経質になる前に、一体わたしは自分の家の水がどこからどのようなルートをたどって山を流れ家に来て蛇口を通ってグラスに注がれてくるのか知っていただろうか?確かめたことがあっただろうか?この疑問がわいたとき、眠かった日曜の午後、昼寝をお預けに娘2人と長靴を履いて家の裏山に登り始めていた。

水源2

うちの台所には蛇口が2つついている。ひとつは輪島市の上水道。河原田川のうちよりずっと下流に取水口があって、浄水されて供給されている、お金のかかる水道。もうひとつは裏山から流れてくる山水。まるやまの田んぼや山仕事の行き帰りに集落の人びとが昔から飲んでいる名水。煮炊きに使うおいしくて、ただの水。家から10mくらいのところまでは見たことがあった。

ちょろちょろとコケや落ち葉の間を流れる水。こういう状況を見たら水道水しか飲んだ事のない人は汚いのではと思われるかもしれない。はじめ私も蛇口というものから出ていれば何となく安心できるものと思っていたけれど、いまでは薬品処理された上水道の水より山水でないと煮炊きはしたくなくなっている。


水源4

苔がふさふさに生えた幹。谷だから水が豊富なんだろうとおもう。
山道が思ったより整備されている。集落の人が整備されて来たのだと思う。

         水源5

100mほどあるくとちいさな壷状に水がたまっているところを発見!ここが水源?いえいえまださきにつづいている。

水源6

またしばらくいくと水たまりがあった。静かな水面を横から見るとふつふつと水の湧く様子が見える。でもさらに上に向かってながれはつづく。途中杉の葉っぱや、倒木に流れは見え隠れする暗渠となりながらつづく。
水が見えなくなったかなと思うと、しゃがんで地面に耳を近づけると水の流れが聞こえる。

水源8

タラの木や倒木のアーチをくぐり抜け、320mほどきたあたりはちょうど尾根がぶつかり扇型に開けた場所に出くわした。するとそこに直径2mほどの泉に出会う。

水源9

どうやらここが最終地点。この尾根に挟まれた谷に水が集まってうちまでおりて来ているのだ。だれでも雨が降って山にしみ込み水が湧いて流れに成り海に注ぎ込む事は知っている。でも具体的に自分のうちの水についてその水源を知る事ができるというのは相当贅沢であると言えると思う。もしかしたらちょっとした外車にのってるとかよりリッチな事ではないかと思う。

水源10

うちのこども達は、今度水を口にする時に、この泉から湧き出て落ち葉のトンネルくぐって、小さな壷を通ってと景色をめぐらせるコトができるのだと思うと、何だか素晴らしい事だなと言う気がして来た。

水源11

泉の周りを歩いているといろいろないきものたちの営みが見える。青いきれいな鳥のはねがちらばっていた。おそらく猛禽類に食べられた後。キツネの仕業だと羽の軸が食い切られているらしいが今回は抜き取られていたから。

水源12

無数にみられる野うさぎのフン。相当な数のうさぎがいるはずだから夜赤外線カメラなんかでウサギパーティーの様子を見てみたくなる。

         水源13

マンサクの花もちかくでみるとこんなに派手。花が咲いてようやくこれがマンサクかと去年秋カンジキつくりに山に入った事を思い出す。
水はうちの家族だけが使ってるものじゃないし、これだけのいきものたちもいなくならないようにしていかないとと言う責任もある。
昔、集落に家々は水の出るところに寄り添うように出来たと言うけれど、その意味がわかる。水が細いところは家が少しだけ、太いところはたくさん集まっているということだ。水道が出来てから家はどこにでも建つようになった。あたり前の事だけれど、水は高いところから低いところにはいけない。エネルギーを使わないと上には上がらない。高い高いビルの最上階に水が出たりする事なんかがとても不自然で、必要以上な事に思えてくる。

日本のはじっこにいる私に、いまできることはこのくらい。