まるやま組

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着物で里山あるきのススメ
2011/02/09(水) | |Comment
おととしの事ですが末っ子が七五三という事で、集落のお宮へお参りに行きました。せっかく着物も着たし写真でも撮りましょうかとまるやまのまわりを歩く事に。

     七五三_convert_20110209085131

黄色い着物は七つ上のお姉ちゃんが七五三のときに着た、私が子どものときの着物です。
紫の方は私の祖母が婚礼のときに着た着物で、私も結婚式のあとのパーティーで着たものです。
だから大正時代のものですね。古いけどアタラシイ感じがします。

まるやま七五三

七五三ですから11月でしたが、秋のいろが落ち着いてしまって冬枯れの里山の光景にあでやかな色が本当にはえるものだとおもいます。まさに溢れんばかりの子どもらしさそのものです。

輪島塗にもさまざまな里山のいきもの達が描かれたように着物もしかり。
着物は柄on柄なのですが不思議とうまく溶け合う所が自然と同じだとおもいます。
まるやまのいきもののつながり帯を描いてみたいな-と思います。

家の下七五三_convert_20110209085526


普段は祖母譲りの紬を着たりします。どれも同じカタチの着物と言う衣類は、帯揚げや、帯締めなどのディテールで季節の色を見立てたり、かきあわせかたや布地の出し加減等で気持も表現できる奥深いもののようです。だからお金をかけずとも、小物だけで着物ライフを愉しめるわけです。

自分で自分の着物の中に季節のお話しを仕組んで着る事はとっても楽しいです。着物は田の土色、帯締めは引き入れた水の色、帯揚げは早苗の色、帯留めに貝でできたツバメをつけて、、とか。
自己満足ですがTシャツでメッセージ伝えたいのとおんなじかも知れません。ブランドロゴよりしっくりくる人多いのではとおもいます。里山カラーコーディネート図鑑はまさに万葉のかさねの色目だとおもいます。

かさねの色目

今の季節から雪の色がどんどん透けて、山の広葉樹林が紫がかってけぶる感じの色は日照の少ない能登ならではと思います。
事実日本の伝統色の中の、紫から灰色あたりのグラデーションの多様さの中にこそ日本の文化をみる気がします。
ハワイやメキシコの人にはあまり違いを感じられないかも知れません。

日本の伝統色

だから、冬の鉛色の空の下に漆の赤は本当にきれいに見えるし、微妙な色の違いにも敏感になれると思います。
(でも、太平洋側育ちの私は晴れの日を待ち望んでいますが!)

久しぶりに出した子どもの着物。小柄な上の子に比べて末っ子の大きい事!身幅もぎりぎり、裾上げも下ろし、帯締めは巻ききらず、購入。
下手なりに家で着付けながら、その子、その子の手足の長さ、肩のなで具合、胸板の厚さがわかります。たぶんこれも着物ならではです。息づかい、肌の温かさ、湿り気、着物のにおい、そんな親子のあいだのひとときの記憶。
親は『ああ自分から生まれた命がこんなに大きくなって』と感じる瞬間ではないでしょうか。そのココロを着物にのせて伝えて行く事がこの行事のキモだとおもいます。だから有名な神社や、写真館なんかに行かなくてもできる訳ですよね。

  七五三2_convert_20110209085330

里山を食べ物や家やくらしを通して味わう事はよくあると思いますが、衣食住の衣の部分から考えたりはじめてみたりするといろんなことが見えてくる気がします。とはいえいつも着物で過ごしている訳ではありません。山スカートのお話しは次回にまた。