まるやま組

スポンサーサイト
--/--/--(--) | スポンサー広告 |Comment
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
イキモノさがし
2011/01/17(月) | 経済 |Comment
週末にふった大雪で昨日は一日家に缶詰状態になりました。まるやまの周辺は人家は我が家だけ。除雪が来てくれるのは一番最後なのです。屋根雪をおろすととうとう二回からダイレクトに踏み出せる高さになりました。

今週は大寒もむかえお味噌を作ろうと青い豆を地元で分けてもらい、塩は輪島の揚げ浜塩田、輪島塩さんのもの。糀は蔵人の友人から、たるはお醤油屋さんの友人からと準備万端です。

能登伝統製法 揚げ浜塩田 輪島塩

お味噌の話しは次回にして。今日はこんな雪の中里山のいきもの探しに出かけました。
といってもまるやまではなく、行き先は輪島のまちなか鳳至にある大崎漆器店さんです。


       時代椀いろいろ



輪島塗 大崎漆器店

輪島塗に初めて触れた10年程前は華やかな蒔絵や沈金の施されたものはあまり好きではないと毛嫌いしていました。でもお茶を習ってみたり自然環境のことにかかわりながら再び漆に目をやると、たくさんの里山の日常の風景がそこここにちりばめられていることに気がつきました。

このお椀は能登半島地震の後、大崎漆器店さんの蔵から出てきた明治、大正、昭和の見本椀だそうです。輪島から全国津々浦々セールスに持参したサンプルの様なもの。100年近く経つのにデザインの斬新さに目を奪われます。モチーフもどんぐり、ナマズ、蝉の抜け殻、蕨、オモダカ、ゲンゴロウ、稲穂、うめ、からす。。。

            梅椀

同じ梅でもいろいろな描かれ方。光琳梅のようなものから写実的なものまでありました。

尾形光琳

            わらびなつめ

この棗は現代のもののようですが、春先の枯れ野の中に突然すっくと瑞々しい早蕨に出くわした時の感動が職人さんの手を経て伝わってくる感じが好きです。

            オモダカ

そして金沢大学の能登里山里海自然学校で水生昆虫の調査をしている、ゲンゴロウ好きのNさんに是非ともお勧めしたいお椀がこれ。赤い漆の刷毛目の椀にオモダカとゲンゴロウらしき水生昆虫が泳いでいる図柄!このお椀自体が田んぼに見立てられ、そのなかにごはんをよそえば完璧だと思いませんか?輪島塗は木地から上塗り漆まですべて天然素材でいくつもの工程で職人さんが作るのでお値段も張りますが、何世代も使える一生ものです。その上毎日使えば使う程うつわにとってもよいそうです。そもそもゲンゴロウグッズってあまり聞きませんがこれでごはん食べてるゲンゴロウ好きはめったにいないかもしれません。もちろん一点一点手作りのためシャープゲンゴロウもどきだろうがクロゲンゴロウだろうが描いてもらえますよ。

            くりぜんざい

あまりの楽しさにシャッターを切り続ける私に栗ぜんざいのお十時までいただいてしまい至福のいきものさがしとなりました。
最後に今一番あこがれているお椀をご紹介します。

            たんぽぽ

お椀自体はくろい塗の平椀に木口に金があるだけのシンプルなお椀です。
でもよくみると極細の線でたんぽぽ、つくし、すぎななどが彫られています。
沈金の場合ここに金を埋めて絵柄を表現するところ、ただ彫っただけにとどめてある控えめなものです。

学生時代デンマークのコペンハーゲンでロイヤルコペンハーゲンでフロラダニカという食器をみました。
デンマークに自生する植物を磁器に文様としてつけると言う国家事業にまでなったプロジェクトです。

フローラダニカ

これを日本版にすると、いえまるやま組版にすると、まるやま組の植物調査でであったいきものをひとつづつスケッチして毎年ひとつ漆器に彫ってもらっていけたりしたら素敵だろうなと、夢が膨らんで雪道を帰りました。