まるやま組

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アエノコト2013田の神様迎え
2013/12/11(水) | くらしつなぐ |Comment
ことしもまるやまの田の神様をおこなうアエノコトがはじまりました。
集落の農家さん、いきもののモニタリングの研究者、子育て中のおかあさん、母娘3世代、遠くは京都や東京からもたくさんの仲間があつまってくださいました。

アエノコト

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みんなで田の神様をおもてなしするごちそうを和えたり、盛りつけたりおおいそがしです。



能登の家々に伝わる古い輪島塗の御膳に田の神様ご夫婦のめしあがる、鯛や煮しめ、赤飯などをみんなでしつらえます。アエノコトは本来農家の一軒ごとに行なわれる農耕儀礼ですがまるやま組ではお米を食べる人はみんなで食の安心安全や田んぼを取り巻くいきもののにぎわいに感謝する日にしているのでみんなでおこないます。

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学生時代からアエノコト研究をして来られた民俗学者の菊地先生も和気あいあいと配膳して下さいました。こんな風変わりなアエノコトはかつてなかったことでしょう。ともあれようやく調って来たところで神様をお迎えにいきます。

柳田国男と民俗学の近代―奥能登のアエノコトの二十世紀

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さて、田の神様という田んぼに恵みをもたらしてくれるのはまさに田んぼの生物多様性、いきもののつながりとちかいのではないでしょうか?

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まるやま組で毎月第二日曜日におこなっている植物調査やいきもの調査の結果を日本自然保護協会を通じてモニタリングサイト1000里地調査に金沢大学の伊藤浩二先生が送って下さっています。そのデータが神様をお迎えする依り代とよばれる植物を包む和紙にプリントされています。
モニタリングサイト1000里地調査

依り代2013-2014依り代

今年一年調査したいきもののデータを伊藤先生にいただき、デザインしてあります。これは依り代の一部です。昨年の神様の数が395→今年は419。いきものが純粋に増えたということでなく、私達の気付きが増えたということだとおもいます。絶滅危惧種もいたり、外来種もすこし、そして意識もされない無数のいきものたち。そのひとつひとつがどこかでつながりあって私達の日々の食卓に、くらしにつながっています。

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和紙をたたんだものに松と栗の一枝をとり包めば依り代の出来上がり。田んぼの畔で待ってると神様は降りて来られる。まつとくる。松と栗。なのです。普段は千枚田の伝統的なアエノコト継承者としてテレビで放映される川口さんも一緒です。集落の神主さんの細川さんからはひもろぎと呼ばれる常緑樹に紙が降りてくるとお話しをうかがいます。

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本来は一家の亭主が大きな枝を持つ様ですが私達はお米を食べる一人一人が小さな小枝をシェアしてみました。

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老若男女、マチの人もイナカの人もまるやまあるき。

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まるやまの田んぼで自然栽培でお米づくりをしている新井さんの田んぼで神様をおむかえします。二礼二拍手一礼。

いのちめぐるたんぼ

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「みなさんがいつも食べているお米を作っている農家さんの顔を思い浮かべてみてください。今日はぼくがその代わりをつとめさせてもらいます。」新井さんらしい言葉が心に響きます。神様をそおっとお連れします。

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おもてなしがはじまります。いえいえ本当は春先のゼンマイが顔を出す頃からおもてなしははじまっているのですが。。

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到着した神様をごあんないします。夫婦の神様は目が見えないのでひとつひとつ解説をしてお伝えしていきます。

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まずは冷えた身体をあま酒であたためていただきましょう。
まるやまの畔豆でお醤油を仕込んでくれている谷川醸造さんのあま酒はアエノコト7回目でまるやま組仕様も定着。

谷川醸造の米糀みるくちゃん

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今日金沢から駆けつけて下さった岩本さんのトレーで。

金沢桐工芸 岩本清商店

さ、さ、神様どうぞお風呂へ。。。

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その間みなさんに今日アエノコトのごちそうの食材やしつらえの什器がどこからどのようにやってきたものなのかすこし解説タイム。

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集落のばあちゃん達のいつ、どこでなにをすれば上手に自然とかかわっていけるのか、知恵の学び方など。

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土地に根ざした食事。いま、ここで食べると言う意味とゆたかさにあふれています。

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いつものオープンキッチンと同じようにゆみさんのメニュー紹介です。おそなえの雑穀クッキーも制作してくれています。

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お酒はあゆみさんのご主人能登杜氏の修さんのお酒です。
喜多酒造

今年はとくべつな環境保全のお酒もおもちいただきました。
権座

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そしてアエノコトにかかせない二股大根。しっかり男の神様と、

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ほんのりピンクの女の神様。まるやま組の畑でそだった大根です。

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座布団代わりのサンドラは米俵の両端を蓋をするものでまるやまの農家さんの谷口さんに教えていただいたもの。

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お供えの今年のタネ達。右下から時計回りに山グルミ、宮城でがんばっている山辺さんと越田くんの自然栽培米、まるやま組で採れたはとむぎ、南部小麦、ばばうり、あずき、たかきび。真ん中はまるやま組の雑穀クッキー。

山辺さんのブログ

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集落の古米と物々交換されていた氷見の藤箕に飾ってあるのはまるやまで採れた白菜、蕪、芋の子、サツマイモ、落花生、ヤーコン、そして穴水の丸山の山方さんの自然芋。

氷見の藤箕

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神様にゆっくり召し上がっていただいたあとは、お下がりをみんなでいただきます。

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たたきゴボウ。

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春菊の白和え。

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集落のコウヤさんのべったら漬けと京都のおつけもの。

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煮しめ。揚げ、車麩、私がつけた分のまるやまのワラビの塩漬けは今年もきれいに色が出ず。

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京都のおつけもの。

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秋にとったサクラシメジの塩漬け、まるやま組の畑の源助大根、春にとった蕗、昆布の煮しめ。

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集落のゼンベさんの栗赤飯。小豆はまるやまの畔豆。

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新井さんの自然栽培米の玄米おにぎり。
輪島エコ農園

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焼きイカのへぐらやさんのイシルあえ。
へぐらや

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集落の谷中さんの干し芋はべっ甲色。

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まるやま組の赤大根とかぶらのひろみさんの梅酢漬け。

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まるやま組の青大豆の打豆をつかったあいまぜ。あえのことには欠かせません。

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煮しめ、いものこ、春採ったゼンマイ、石川県人のソウルフード、ビタミンちくわ。

スギヨ ビタミンちくわ

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ゆみさんの芋ダコ。柔らかいタコとほんのり優しい色合い。

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まるやま組の小豆あんのおはぎ。

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宮谷先生の水羊羹。人気で食せず。残念無念。能登では寒い冬にあったかいコタツで新もの小豆で作った冷たい水羊羹をいただくのが冬の風物なのです。

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食後は伊藤先生の今年のまるやま組の活動を振り返ってのおはなし。人と自然のかかわり方や人と人のかかわり方いい関係が出来てきたようです。これからも見守っていただけると助かります。

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野村さんの水生昆虫の発表もありました。継続して来ていただくことでみえてくるもの、つたえられることありがたく思っています。

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ちょっとながい時間だったので小さな子ども達を大きな子ども達がみています。

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一人っ子や末っ子がいつの間にやらお兄ちゃん、お姉ちゃん役を。なかなか出来ない体験ですね。

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退屈しているかなと思ったらそうっとアエノコトの様子をうかがったり、
川口さんの千枚田の無農薬のみかんの皮がもったいないので薪ストーブの下に乾かしていたら子ども達ももってきて並べてくれています。

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玄関脇にはアオツヅラフジの実の汁でお絵描きが。。。与えられたものでなく子ども達も何かを学び取ってくれてるみたいです。

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山本さんや谷口さんも前日から仕込みを手伝って下さったり、

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辻占をつくってくれたあんこちゃんとつき。

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山菜の戻し方をおしえてくれた田福さん。

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畑の野菜を収穫して来てくれた博美さん。

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田の神様の栗の箸をつくってくれた新井さん、プレートを加工してくれた岡田君。

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豆の選別をしながら料理のこと、農業のこと、暮らしのこと色々教えてくれる高さん。

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いろんなかたちで支えられたまるやま組のアエノコト。本当にありがとうございました。新しい人にとっても、卒業していく人とってにも土地に根ざした学びの場でありつづけたいなとおもいます。みなさま良い歳の瀬をおむかえください。

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