まるやま組

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干すということ
2013/06/28(金) | エネルギー |Comment
遅ればせながら麦を刈っています。本当は集落の方と一緒に週末刈る予定なのですがちょっと曇り空。あまりぬれてほしくないなぁという気分で試しに2畝刈りました。

麦刈り01

晩秋に蒔いたナンブコムギとパン小麦。わずかに茎に緑が残っていますがほぼ枯れて小麦色。

麦刈り02

そもそも育てていた大豆が晩生でそれを刈り取るのをまっていたら小麦の蒔き時が遅くなり、よって収穫もおそいわけで。。。麦を梅雨前に刈ることが出なかったので今年の大豆の蒔き時を迎えてしまい先週麦の足下に大豆をまきました。ちいさな青い大豆の双葉が並んでいるのがわかりますか。

麦刈り03

このところアブラムシが増えて来ているのかテントウムシをよくみかけます。

麦刈り04

こうして中々効率の良い農事暦に参入できずに、気がつけばいつも遅い。後手後手でやっています。それでもなんとか粒がついています。小麦を使って大豆も米もすべてここの材料で仕込む醤油を夢見ているわけですが、小麦ワラもいろいろ使いたいのでカビを生やさないように干し上げなければ行けません。

麦刈り05

稲と同じように手で持てるだけの一束ごとにワラでくくって軒下のハザにかけます。先日片付けたばかりだったのに小麦を作ると夏場も干場がいるということに気がついて夫が急遽はざをつくります。

麦刈り06

天日で効率よく干す為に南側の風通しの良いところに干場があるのは幸運です。考えてみると薪や保存食等農家の暮らしの中で干すと言う仕事は大きな意味を持っていることに改めて体で気付くのです。乾燥機や灯油、電気を使わなくても干せるということはすごいことです。

麦刈り07

それと同時にこういう昔ながらのやり方では収穫をしても脱穀、もみすり、糠をとるなど一つ一つの工程が手作業だととめどもなく時間がかかるのです。だから去年も冬を迎えるまでにようやく収穫が出来ても粒にするまでの調整、粉に挽いて雑穀クッキーにするまでの時間がとてもかかり、たくさんお分けできずにご迷惑をおかけしていました。だってスーパーの粉なら200円出せば1kgすぐ手に入ってしまうなんて夢の様です。

冬の間脱穀や調整をするのに雨のしのげる土間が必要です。家の部分にはあるのですが地下に干場の近くにつくらなければとおもっています。

この間から読んでいる日本のすまいの変遷について書かれた民俗学者の宮本常一さんの本をよんでいて、農家が広いうちを持つのは広い土間が必要で、それは収穫後の冬場の作業に必要だったからだとかかれた一節がありました。

日本人のすまい 宮本常一著

この文章を目にした時なんだかとってもすくわれた気分になりました。それまで何をやっても手際が悪く後手後手な私たち。冬になっても穀類がまだ穂についたまま。トホホな気分だったのですが機械化される前の日本の農村はみんなそうして土間で冬も作業をしていてそんなにすぐに新米が口に入ったわけではなかったことを知って、ちょっぴり自分達だけじゃないんだと。(といっても手際の悪さは論外ですが)

グローバル社会になって外国の安い食べ物を経済的に豊かな国々が占拠して、その安全性や生産国の環境や生活が脅かされている今。もちろん単に昔にもどる暮らしと言うことを言うわけではないけれど、住宅そのものをエコな素材で作るとか、太陽光パネルをつけるとか機能で解消するのもいいけれども、暮らしの向きをかんがえたいとおもいます。

土から食べ物を得て、風や太陽をつかって干し、日持ちをさせ、旨味もあげてくれる、土間やはざ。そんな農ある民家のかたちのなかに持続可能なライフスタイルのヒントがたくさんあるようにおもいます。みんなが農家にならなくてもちょっと干したり、泥仕事に親しむいまどき民家があってもいいな。