まるやま組

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『森聞き』映画上映会
2011/10/23(日) | 経済 |Comment
映画『森聞き』の自主上映会を三井町の旧福島邸と言う茅葺き屋根の家でおこないました。
この映画は柴田昌平監督が今を生きる四人の高校生達が森で自然とともに関わってきた70~80歳代のお年寄りを訪ね聞き書きをする様子を撮影したドキュメンタリー作品です。

森聞き
柴田監督のブログ」


はじめてこの作品を知ったとき、林業の町、奥能登の農村三井町にやってきた私が日々感じる事と同じ事を感じている高校生に共感しました。自然の中で生き抜く達人達の伝承の知恵のある理にかなった暮らしは、私たちがこの何世代かで失いつつあるもの。そして次世代を生きるひとつの答えです。三井でおせわになっているおじいちゃのばあちゃんと世代を超えてこの作品を、ここでみることは何かの始まりになる様な気がしたからです。

森聞き17

企画してから様々な準備をスタッフで行なってきました。今は亡き能登鉄道の駅舎にポスターを貼ったり、チケット作ったり、声かけしたり。とにかくみなさんに知っていただけるように取り組みました。

森聞き5

福島邸の茅葺き屋根は三井の方々が萱場で集めた茅を使って、新谷さんや久保さんと一緒にハギノアトリエのスタッフがお手伝いして補修したばかりです。この上映会を開催するにつけ、地元の秋の食を堪能しながら映画鑑賞を出来るようにと三井でお米づくりをしているみどりさんや料理人のゆみさん、会場を貸して下さった三井活性化協同組合、東京農大の学生さん、機材を貸して下さった方、受付を手伝ってくれた方などなど本当に沢山お方々にお世話になっています。

福嶋邸の茅葺き修復


森聞き8

まずはみどりさんのおにぎりでスタッフも腹ごしらえ。イカの魚醤イシルに漬けた大根がおいしくて。

森聞き7

さっそく昔の山仕事にいく男達に食べ続けられていた木っ端味噌と言う、アテの木のへギ板にタデ味噌をぬって炭火で焼く準備にかかります。火の事なら俺に任せろという山下さんに炙ってもらいます。

森聞き2

何事も一時間前行動のおじいちゃん達は会場もまだ出来ぬうちからやってきてくれました。この期待感裏切らずにかえっていただけるかとちょっとプレッシャーです。冠婚葬祭用の座布団がおしゃれな映画館にはないいいあじでてます。ワーナーマイカルではポップコーン。

森聞き1

三井シネマズではこんな感じ。渋皮煮のロールケーキ、三井の小豆と新米のおはぎ、木っ端味噌。あたたかいお茶がおいしい季節ですね。

森聞き15

ゆみさんはこの日のためにきれいな柿の葉っぱまで集めてくれました。

森聞き3

そろそろ皆さんやってきました。

森聞き9

会場もいっぱいになって所で午後の部上映。大人から子供まで60人あまりの来場者にほっとします。

森聞き10

耳慣れないフィンランドの楽曲ラヤトンに包まれながら、次第に映画に見入っていく皆さん。山仕事をやっているシーンをみたり、有用植物の呼び名を聞いては『オラとこでは○○というんや』とか『ありゃガンデブや~』とか三井での自分たちのやり方と比べている声が聞こえてきました。わらいながら『きかんばあちゃんやわ~』とかまるでお姑さんを思い出しているかの様な、でも自分たちも同じ気持ちのわかる共感の声が思わず漏れていた様な気がします。

森聞き11

映画の後は第一回聞き書き甲子園の聞かれ役をしたこともある健康の森館長の石下さんや三井の茅葺き職人、林業家の方等様々な方の想いが語られました。

森聞き12
 
日も暮れ始め夜の部も始まります。

森聞き13

冷えてくると木っ端味噌がまたおいしいのです。本当は日本酒が欲しいですが・・・
昔山仕事にいくとき、そまびとはお弁当箱にご飯を入れ、味噌も持っていったそうです。お昼時になると木の根に腰掛け、アテの木の端材をなたで剥割りそこへ味噌を塗り付け、火にあぶって香ばしくなったところをご飯のおかずにしたといわれています。この伝統を今再現して三井の特産にしてはと農大生に合宿で体験として木っ端づくりを三井の林業家の貝森さんに指導していただきました。

森聞き14

夜の部も含めて延べ90人あまりの人が来て下さりとてもよい機会となった上映会でした。都会育ちの私にとって森聞きの高校生のようにここ、能登には目を見張るいいもの(人もモノも事も)がたくさん残っていると改めて思い返すのでした。これをどんなかたちで繋げていくか、が私たちの課題だとおもっています。聞き書きはそのひとつのかたちであるとおもっています。