まるやま組

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お供えと風景
2014/02/25(火) | くらしつなぐ |Comment
アエノコトのおそなえでいつもと違うものがありました。例年は田の神様をお迎えする12月には集落の家々で伝統的におこなわれている食事や農産物をそろえてみています。田の神様を田んぼにお返しする2月にはまるやま組のみなさんとこれから続けて行けることをしたいなと考えています。

そこで今年はこんなお知らせをさせていただきました。
『みなさんがつくられた海のもの、山のものをおもちいただければ一緒に神饌(神様のおそなえ)としてあげさせていただきます。またご自分の地域の食材をつかった料理やデザート、のみものでも歓迎です。そして簡単なご紹介もおねがいします。またいきものの写真や標本なども飾らせていただきますので研究者の方もぜひ。みなさんにより深くかかわっていただくきっかけになれば幸いです。』

そんな今年のお供え物なのです。



ご主人と金澤からもどられ自然栽培でつくられた鴻さんの玄米。春からは農業をしながらみんなで語り合える場をつくられるそうです。すてきな古いお家を改修されて若者達のよりどころとなりそうです。

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まるやまのいきもの図鑑ふたつ。トンボと水生昆虫という田んぼに棲む生き物達です。金沢大学連携研究員の野村さんといっしょにつくったものです。ポケットサイズの写真集でまるやまで見られるもの、ここだけのための贅沢な図鑑です。地元の子ども達の授業やまるやま組の観察会でもちあるきたいとおもいます。

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ゲンゴロウにしてもトンボにしても一見一枚の写真に見えますが、本当に泥水の中で何時間もまったり、寒い中網を持っての中でとれた写真の数々。身近な自然を野村さんの集めた写真のかなから見せていただけたことがよかったなとおもいます。まるやまのまわりで田んぼを作っている農家さんにも配りたいなと思います。

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能登杜氏のご主人がつくられる家さんのおもちいただいた喜楽長さんのお酒。美味しい酒粕はお料理にも活かさせていただいています。地元のものでなくても人つながりの一献です。

コーヒーとチョコレートのリキュールは原さんが最近お仕事でパートタイムに行ったところのもだからと言って持って来て下さいました。「自分は畑もものづくりもしてないんだけど、せっかくだから何か自分とかかわりのあるものを持って来ようと思って今頑張ってる仕事先のものなんです。」といわれた気持ちがなんともうれしくなりました。

モノというのはそこに何らかの係わりを見いだすことで自分に取って特別なものにもなるのかもしれません。

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リキュールにひき続き、田の神様ちょっとカフェイン取り過ぎかもしれませんが初参加の二角さんがお持ち下さったのは羽咋の神子原のカフェ神音さんのコーヒー。お姉様夫婦のコーヒーやさんですてきなお店です。たまたま姉妹のおかあさまがうちの娘の担任の先生でもあったり。でも神音なんてやっぱりなんだかアエノコトにぴったりな気もします。

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つづいて異色なおそなえといえば卒論。半年ほど足しげくまるやま組に通ってくれていた筑波大学の辻さんがまるやま組をテーマに書いた論文をもってきてくれました。あとからそっと渡してくれたのでみんなが帰ってからお供えしましたよ。彼女曰く「まるやま組に来るようになって自分の価値観が変わったのでもう少し色々視野を広げる為にしばらく海外にいってきます。」とのことご活躍おいのりいたします。

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まるやま組研究第一人者です。そんなものあるわけじゃないんですが。笑

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それからごちそうの中に混ざっていたフクラギの残を煮たもの。小田原さんがささっとつくってくれました。材料を整え腕を振るったお料理もいいですが、こういうさりげない一皿があることにほっとしますし、嘘がないような気持ちがしていいかんじです。今回は旅で手に入れたいちばんお気に入りの器のひとつに。

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田の神様迎えのときの依り代は松と栗の枝を用意しています。ちょうどアエノコトを境に栗の葉は黄色く色づき金幣のかわりのように美しく散って行くので上手く集めるのが大変です。ましてや週末にアエノコトをしようという伝統からしたら横着ものの私たちにとって葉っぱが既に吹き飛んでいたりすることもあるのです。

田の神様送りの時は榊の一種のヒサカキと呼ばれる植物を用いています。今年は夫に見分け方を説明して雪の中に送り出すと見事にgetしてきてくれました。(この記述上から目線と怒られそうですが。)実は以前のアエノコトでソヨゴとよばれる違う植物を取って来ちゃってる時もありました。ほとんどの人は気がつかれてなかった様です。そしてどちらでもあまり変わりはないかもしれません。でも身近に祈りの為の植物があることを知り、それがどんな姿形をしているのか見分けることが出来、どこら辺に取りやすくて手頃なものが生えているのかを身体でわかったというのはなんだか都会育ちの私たちに取って凄いことだなぁと思うわけです。

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今回もいろいろなところでそれぞれの学びや、

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気付きがあり、

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それが時に今までここにはないカタチだったり、

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私たちはついついサステイナブルやら自給自足へのあこがれや地域おこしなど頭でばかり考えてしまったりしながらも、

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それを受け止め、諭し、惜しみなく与え、

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ここにいることを許してくれる人たちがあるということ、

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その中に明日を生きる人もともにあること。

そしてこの空気のような風景が公民館の生涯学習でもなく、カルチャーセンターでもなく家という場であるということの意味を考えさせられたりもするのです。