まるやま組

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まるやまが教室!
2012/05/30(水) | 文化 |Comment
ことしも地元三井小学校の生徒達を教室からまるやまに連れ出し、野外授業に取り組む事となりました。今年は小学校の先生方の移動も多数有り、また児童数の減少によって複式学級が増えた事等もあって事前にうちあわせをしながらすすめました。

過疎高齢化の進んだ地域の小中学校は都市部の教育に遅れをとらないように、とか予算上の都合で統廃合などを進められる状況にあります。
保護者の皆さんもこんな田舎にいると将来街に出て気後れするのではと、早いうちから町中の学校に通わせる事を我が子のために望む方もいらっしゃいます。

そんな中、今一度この土地の豊かさってなんだろうと自分達の足下を見つめ直す作業を子ども達と一緒にできればいいなとおもいます。おどろきやワクワクを共有させてもらえたらと思います。

05:30:5

文科省の学習指導要綱の中からまるやまで授業をすると効果が上がりそうな項目をリンクさせると、総合や生活、理科の授業をつかってまるやまの土地に根ざした人と自然のかかわりを学びにする事ができそうです。教室で学ぶときと違って極力頭は使わず五感で感じてもらいたいと思います。

去年まるやまで見られた植物や水生昆虫の標本を持っていきました。いうなれば地域のいきもの図鑑。あらためて普段当たり前に見ている自然から切り離して目の前にとりだすと『へぇ~!こんなにいるんだ。。』と感嘆の声が漏れます。水生昆虫標本は金沢大学里山里海自然学校の野村さんに作成してもらいました。植物標本は金沢大学の伊藤浩二先生のご協力を得て、まるやま組で作っています。

05:30:2

これから始まるまるやまでの授業の前におこなうガイダンス的授業のために用意していた去年の振り返りのパワーポイントがあったのですが、モニターをとおして間接的に話をするのはどうかなと思いやめました。そのかわり五感を使う練習をする事にしました。コウゾリナとサルトリイバラの葉っぱを頬にあてて感じてもらったり、

05:30:4

ヨモギとオヤマボクチの葉を使ったおはぎを味わってもらったり、匂いを嗅ぎ分けたりします。まるやまのまわりの家々のおばあちゃん達が季節や用途によって使い分けしている植物です。色も香りも微妙に違うのですが、子ども達も感じていたようです。でも植物は知らなかった様子。

05:30:1


05:30:3

そしてICレコーダーから流れる音に耳を傾ける子ども達は真剣な面持ち。何の音?と聞くと『カエルー!!』さらに何時の音か分かる?と聞くと『夜!!!』2問目の音は『水』だったのですが『用水の水の音』と答え、さらにひとりの男の子は『~の水の音や』と場所まで特定してしまいました。この音ってふつうは水とだけ答えるでしょう。中にはトイレの使用音を消すための『音姫』とか言う答えも返ってくるかもしれません。集落の子達が、五感の中でこんなに聴覚が長けているのはひとつの驚きでした。

豊かな自然環境や伝統文化等がありつつも、生業が成り立たない事や担い手のいない一次産業などのかかえる問題は根深いものだと思います。でもこれから先の持続可能な暮らしをかんがえるとき、資源を生み出す事の出来ない都市部にはない、生き抜き方を子ども達が身につけてくれたらいいなと思います。

ESDという教育が今注目を集めています。
ESDとは、社会の課題と身近な暮らしを結びつけ、新たな価値観や行動を生み出すことを目指す学習や活動です。
例えば、持続不可能な社会の課題を知り、その原因と向き合う。それらを解決するためにできることを考え、実際に行動する。そのような経験を通じて、社会の一員としての認識や行動力が育まれていきます。
また、豊かな自然といのちのつながりを感じたり、地域に根ざした伝統文化や人びとと触れながら、人と自然、人と人との共存や多様な生き方を学ぶといったことも、ESDのアプローチのひとつです。

ESD(持続可能な開発のための教育)

文部科学省 ESD

まるやま組でやっていることと重なっているところがあるとおもい、環境省中部環境パートナーシップオフィスから資料をいただきました。先生方とも共有させていただきます。

05:30:6

まだまだ学校などではアクティブには動いてない現状のようですが10年くらいしたら結構スタンダードになるのではないかなという気がします。

でも最終的には学校の先生や専門家やコンサルタントが外やら上から地域のあり方をあれこれ考えるのではなく、住んでいる私たちで小さな気付きを積み重ねていく事が大事かなと思います。

お母さんが赤ちゃんの様子がおかしいと額に手を当てたら熱があったと言う感じに、一見論理性はない様に見えるけれど直感的にいきものとして正しい判断が出来る。土地に根ざして、自然と係わる事でそんな力が知らずに身に付く気がします。

私たちが出来る事は子ども達を『何もない田舎から追いやる事ではなく、自然や伝統の豊かな土地で十分に育ったから大丈夫だよ』と送り出す事ではないかなと思っています。そのためには、私たち親達が何もない田舎の日常にかくれている豊かさに気付き、都会に行くだけで何かが手に入る訳ではないという事にも目を向けなければなとかんじています。