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まるやま組

土地に根ざしたくらしの暦 まるやま本草 
2014/08/30(土) | くらしつなぐ |Comment
まるやまの入口に住みはじめてから5年になります。毎日リビングルームの大きな二つの窓からは里山の自然と人のかかわりが見えています。

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最初はぼっーっと眺めていた集落のばあちゃん達の様子も、植物達も「なんだか去年もこの風景見た気がする」から年を重ねるごとに「今はこれをする時期なんだ」ということが少しずつ見えてきました。

身近なたべられる実や山菜を味わううちに、きれいな環境だから食べられるのだなと思ったり、草刈りや田んぼの畔塗や水路に溜まった落ち葉のそうじ、そんなことが美味しい恵みをいただくことにつながっているんだなと知ったり、又来年も食べられるようにと採りすぎず、ごちそうを備え、神さまに感謝する。

そんなつながりがぐるぐると目の前でとぎれることなくつながっているのです。この大いなる循環にすごいなとおもいます。(私も輪の中に入りたいと思うのですがこれがなかなか難しいのです。)

また、まるやま組では今、身の回りにどんな植物やいきものがいるのか見続けてきました。金沢大学の伊藤浩二先生と毎月行ってきた植物調査や野村さんと水生昆虫やホタルやカエルの観察会等をおこなって沢山の気づきがありました。

モニタリングサイト1000里地調査

一見相容れないかにみえる、伝統と科学。そのふたつを追いかけて見ているうちにこの二つの知恵を上手に使いこなすことで、もっとたくさんの希望を持って、続くその先があるように感じています。

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4年間のモニタリングで見つけた生き物と里山のくらしを歳時記のようにまとめました。「ネムの花が咲く頃には小豆を蒔く」など、人が生き物として、いつ何をすればよいのか自然が教えてくれる古くて新しい教科書です。

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下の部分は右から左へ季節の移り変わりを示す、いきものたちのタイムライン。まるやまの8月の様子です。上の枠取りされた部分はその季節に人がどのように自然と係わっているのかを集落の人びとの様子を見聞きしたもの。

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何月何日というよりも○○がおいしい時、きれいな時を大事にしたいとおもいます。そのことで私たち人間も今一度、生き物としての時間と空間を取り戻す事ができるようにおもいます。ネットでいつでもどこでもの情報はえられるけれど、今の時期まるやまにはババウリ(画像中央、挿絵)がなっているし、育て方も、料理の仕方もここにあるのです。

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ひとつの谷にこんなにたくさんの生き物がいること、同じ水を分け合うひとびとが持つ知恵のゆたかさに本当に驚いています。同時に数が減ってきているいきものもわかってきたし、来年はもう田んぼをやめてしまうかもしれない人がどれくらいいるのかも気にかかっています。

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私の様に気楽な消費型の都市生活を長年送ってきた人にできることは本当に限られているのですが、こうしてまるやまで、住み開いた家でいろいろな人と学び合う場があることで何かをつないでいけたらいいなとおもいます。

それがなにかはいつも考えながら。
お供えと風景
2014/02/25(火) | くらしつなぐ |Comment
アエノコトのおそなえでいつもと違うものがありました。例年は田の神様をお迎えする12月には集落の家々で伝統的におこなわれている食事や農産物をそろえてみています。田の神様を田んぼにお返しする2月にはまるやま組のみなさんとこれから続けて行けることをしたいなと考えています。

そこで今年はこんなお知らせをさせていただきました。
『みなさんがつくられた海のもの、山のものをおもちいただければ一緒に神饌(神様のおそなえ)としてあげさせていただきます。またご自分の地域の食材をつかった料理やデザート、のみものでも歓迎です。そして簡単なご紹介もおねがいします。またいきものの写真や標本なども飾らせていただきますので研究者の方もぜひ。みなさんにより深くかかわっていただくきっかけになれば幸いです。』

そんな今年のお供え物なのです。



ご主人と金澤からもどられ自然栽培でつくられた鴻さんの玄米。春からは農業をしながらみんなで語り合える場をつくられるそうです。すてきな古いお家を改修されて若者達のよりどころとなりそうです。

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まるやまのいきもの図鑑ふたつ。トンボと水生昆虫という田んぼに棲む生き物達です。金沢大学連携研究員の野村さんといっしょにつくったものです。ポケットサイズの写真集でまるやまで見られるもの、ここだけのための贅沢な図鑑です。地元の子ども達の授業やまるやま組の観察会でもちあるきたいとおもいます。

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ゲンゴロウにしてもトンボにしても一見一枚の写真に見えますが、本当に泥水の中で何時間もまったり、寒い中網を持っての中でとれた写真の数々。身近な自然を野村さんの集めた写真のかなから見せていただけたことがよかったなとおもいます。まるやまのまわりで田んぼを作っている農家さんにも配りたいなと思います。

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能登杜氏のご主人がつくられる家さんのおもちいただいた喜楽長さんのお酒。美味しい酒粕はお料理にも活かさせていただいています。地元のものでなくても人つながりの一献です。

コーヒーとチョコレートのリキュールは原さんが最近お仕事でパートタイムに行ったところのもだからと言って持って来て下さいました。「自分は畑もものづくりもしてないんだけど、せっかくだから何か自分とかかわりのあるものを持って来ようと思って今頑張ってる仕事先のものなんです。」といわれた気持ちがなんともうれしくなりました。

モノというのはそこに何らかの係わりを見いだすことで自分に取って特別なものにもなるのかもしれません。

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リキュールにひき続き、田の神様ちょっとカフェイン取り過ぎかもしれませんが初参加の二角さんがお持ち下さったのは羽咋の神子原のカフェ神音さんのコーヒー。お姉様夫婦のコーヒーやさんですてきなお店です。たまたま姉妹のおかあさまがうちの娘の担任の先生でもあったり。でも神音なんてやっぱりなんだかアエノコトにぴったりな気もします。

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つづいて異色なおそなえといえば卒論。半年ほど足しげくまるやま組に通ってくれていた筑波大学の辻さんがまるやま組をテーマに書いた論文をもってきてくれました。あとからそっと渡してくれたのでみんなが帰ってからお供えしましたよ。彼女曰く「まるやま組に来るようになって自分の価値観が変わったのでもう少し色々視野を広げる為にしばらく海外にいってきます。」とのことご活躍おいのりいたします。

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まるやま組研究第一人者です。そんなものあるわけじゃないんですが。笑

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それからごちそうの中に混ざっていたフクラギの残を煮たもの。小田原さんがささっとつくってくれました。材料を整え腕を振るったお料理もいいですが、こういうさりげない一皿があることにほっとしますし、嘘がないような気持ちがしていいかんじです。今回は旅で手に入れたいちばんお気に入りの器のひとつに。

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田の神様迎えのときの依り代は松と栗の枝を用意しています。ちょうどアエノコトを境に栗の葉は黄色く色づき金幣のかわりのように美しく散って行くので上手く集めるのが大変です。ましてや週末にアエノコトをしようという伝統からしたら横着ものの私たちにとって葉っぱが既に吹き飛んでいたりすることもあるのです。

田の神様送りの時は榊の一種のヒサカキと呼ばれる植物を用いています。今年は夫に見分け方を説明して雪の中に送り出すと見事にgetしてきてくれました。(この記述上から目線と怒られそうですが。)実は以前のアエノコトでソヨゴとよばれる違う植物を取って来ちゃってる時もありました。ほとんどの人は気がつかれてなかった様です。そしてどちらでもあまり変わりはないかもしれません。でも身近に祈りの為の植物があることを知り、それがどんな姿形をしているのか見分けることが出来、どこら辺に取りやすくて手頃なものが生えているのかを身体でわかったというのはなんだか都会育ちの私たちに取って凄いことだなぁと思うわけです。

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今回もいろいろなところでそれぞれの学びや、

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気付きがあり、

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それが時に今までここにはないカタチだったり、

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私たちはついついサステイナブルやら自給自足へのあこがれや地域おこしなど頭でばかり考えてしまったりしながらも、

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それを受け止め、諭し、惜しみなく与え、

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ここにいることを許してくれる人たちがあるということ、

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その中に明日を生きる人もともにあること。

そしてこの空気のような風景が公民館の生涯学習でもなく、カルチャーセンターでもなく家という場であるということの意味を考えさせられたりもするのです。


アエノコト2014田の神様おくり
2014/02/24(月) | くらしつなぐ |Comment


アエノコトもいつのまにか8回目をむかえています。こんなに雪の無い年ははじめてでした。今回は地域に移住してきたり、これからやってくる若いかたがたもまじえてにぎやかな会となりました。

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アエノコトにかかわるようになってから、田の神様をおもてなしする食材や料理を年間を通じて気にかけるようになりました。畑で作る作物は蒔き時や作り方を習ったり、収穫したら保存したりの工夫が必要です。山の恵みにありつくのにも自然の様子に目を向けたり、天候を気にかけたりとするようになりました。

そうして集めた食材をみんなでお料理することで色々感じてもらえたらいいなとおもっています。
筑波から来てくれた大学生の女の子達にはギバサという海藻を下ごしらえをおねがいしました。多分はじめて触ったのではないでしょうか。

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いつもは粕汁にしたりしますが古い郷土料理のレシピから炭火で炙っていただきました。

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浜で〆た鮮度抜群のフクラギをさばいてくれる小田原さん。魚はとれたてを出来るだけ早く頭、はらわたや血合いをのぞいておくと身が生臭くなくいただけるそうです。

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大根とニシンをイシルという魚醤でつけてあぶったべんこうこはこの冬3度目。

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柚子をくりぬき道明寺粉と果肉を詰めて寒ざらしで熟成させるゆべし。

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暮れに収穫した大根の菜っ葉を干し菜にしたものと打豆で煮つけた菜汁(なじり)。

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春先にユミさんがつけた蕗の煮しめ。

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旬のメギスをたたいて畔豆と一緒に揚げたつみれ。

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集落のばあちゃん達と作った小豆とモニタリングで見つけたあずきの原種のヤブツルアズキとシバグリのお赤飯。

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世界農業遺産の視察でお世話になった穴水の丸山の山方さんのお餅。

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集落であぜ豆を作り続けたコウヤさんの水羊羹。八隅膳に直にながすとはなんと豪快なんでしょう。ハレの日にふさわしい景色を作っています。

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子ども達がお風呂に神様のやどるサカキをお連れして。

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まるやまの生き物たちの名前のかかれた和紙に包まれた依り代を持ち、神様をたんぼにおくります。依り代をポケットに入れる方、杖をつかれるので一時口であずかって行かれる方。だれもカミシモはまといませんが自分のカタチで田の神様に向き合う姿が自然体で好きなのです。

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老若男女ほんとうに様々な人々ですがなぜかこれがイベントではない、同じ時間と空間を共有するひとがゆるくつながるまるやま組の原点なのだとおもいます。

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田んぼの土に鍬を入れ、二礼二拍手一礼の後「芽出たいな」と3回となえます。今年は農家の新井さんの希望で水生昆虫の研究者の野村さんと植物生態学の伊藤先生と3人での鍬入れ。

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春を思わせる雪解けのたんぼから帰って田の神様の御膳のお下がりをいただきます。

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オープンキッチンのパレットにひろがる色やカタチを見ていると本当にスライドショーの様にまるやまの一年の季節やいきもの、ばあちゃん達がしてきたことがめぐってきてしまいます。最近なぜだか農産物を見るとそれが種だったところとかハザで干しているところとかがフラッシュバックしてくることがよくあります。食べる前にしばしぼーっと。

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森で炭焼き職人が焼いてくれる炭に、能登半島には珪藻土のコンロがあって、海藻が豊かな海でとれ、炙って食べることが記された文献に出会えて、それをやってきたじいちゃんがすぐ横にいるのでやり方を指南してもらい、すぐ下の河原に生えてる竹を農家さんが刈ってきて、それを都会の大学生が焼いているってなんだかものすごい連係プレーがおこってるけどだれもそんなこと気にもしてなくて。

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過去だか未来だか遠くだか近くだかなんだかよくわからいのですが心地よくゆたかなことに感謝しています。

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そうこうしているうちにゆみさんとひろみさんのお菓子が沢山並び出しました。春を予感させる為に去年の桜の時期に塩漬けした桜を仕込んであった計画的犯行でした。あんなに隅で人見知りしていた女の子が目を見張って笑顔になるのは不思議な力と思いました。

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まだまるやまに来たばかりのひろみさんもマクロビオティックで学んだ腕を振るって酒粕や梅酒の実をつかったケーキや焼き菓子を何度も試作してくれました。

今回のアエノコトは間際まで旅に出ていたので本当にみなさんに助けてもらって開かれました。というよりいつの間にか誰が誰のためにやっていることのなのかさえもわからない事になってきたのをみんなと美味しくいただきながらシメシメと思う私のかたわらに、遠くから透明な模型の中にあるまるやま組を見つめている私もいたりするという不思議なことになっています。

夢かうつつかするうちにそろそろ春のめざめでしょうか。





アエノコト2013田の神様迎え
2013/12/11(水) | くらしつなぐ |Comment
ことしもまるやまの田の神様をおこなうアエノコトがはじまりました。
集落の農家さん、いきもののモニタリングの研究者、子育て中のおかあさん、母娘3世代、遠くは京都や東京からもたくさんの仲間があつまってくださいました。

アエノコト

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みんなで田の神様をおもてなしするごちそうを和えたり、盛りつけたりおおいそがしです。



能登の家々に伝わる古い輪島塗の御膳に田の神様ご夫婦のめしあがる、鯛や煮しめ、赤飯などをみんなでしつらえます。アエノコトは本来農家の一軒ごとに行なわれる農耕儀礼ですがまるやま組ではお米を食べる人はみんなで食の安心安全や田んぼを取り巻くいきもののにぎわいに感謝する日にしているのでみんなでおこないます。

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学生時代からアエノコト研究をして来られた民俗学者の菊地先生も和気あいあいと配膳して下さいました。こんな風変わりなアエノコトはかつてなかったことでしょう。ともあれようやく調って来たところで神様をお迎えにいきます。

柳田国男と民俗学の近代―奥能登のアエノコトの二十世紀

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さて、田の神様という田んぼに恵みをもたらしてくれるのはまさに田んぼの生物多様性、いきもののつながりとちかいのではないでしょうか?

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まるやま組で毎月第二日曜日におこなっている植物調査やいきもの調査の結果を日本自然保護協会を通じてモニタリングサイト1000里地調査に金沢大学の伊藤浩二先生が送って下さっています。そのデータが神様をお迎えする依り代とよばれる植物を包む和紙にプリントされています。
モニタリングサイト1000里地調査

依り代2013-2014依り代

今年一年調査したいきもののデータを伊藤先生にいただき、デザインしてあります。これは依り代の一部です。昨年の神様の数が395→今年は419。いきものが純粋に増えたということでなく、私達の気付きが増えたということだとおもいます。絶滅危惧種もいたり、外来種もすこし、そして意識もされない無数のいきものたち。そのひとつひとつがどこかでつながりあって私達の日々の食卓に、くらしにつながっています。

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和紙をたたんだものに松と栗の一枝をとり包めば依り代の出来上がり。田んぼの畔で待ってると神様は降りて来られる。まつとくる。松と栗。なのです。普段は千枚田の伝統的なアエノコト継承者としてテレビで放映される川口さんも一緒です。集落の神主さんの細川さんからはひもろぎと呼ばれる常緑樹に紙が降りてくるとお話しをうかがいます。

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本来は一家の亭主が大きな枝を持つ様ですが私達はお米を食べる一人一人が小さな小枝をシェアしてみました。

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老若男女、マチの人もイナカの人もまるやまあるき。

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まるやまの田んぼで自然栽培でお米づくりをしている新井さんの田んぼで神様をおむかえします。二礼二拍手一礼。

いのちめぐるたんぼ

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「みなさんがいつも食べているお米を作っている農家さんの顔を思い浮かべてみてください。今日はぼくがその代わりをつとめさせてもらいます。」新井さんらしい言葉が心に響きます。神様をそおっとお連れします。

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おもてなしがはじまります。いえいえ本当は春先のゼンマイが顔を出す頃からおもてなしははじまっているのですが。。

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到着した神様をごあんないします。夫婦の神様は目が見えないのでひとつひとつ解説をしてお伝えしていきます。

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まずは冷えた身体をあま酒であたためていただきましょう。
まるやまの畔豆でお醤油を仕込んでくれている谷川醸造さんのあま酒はアエノコト7回目でまるやま組仕様も定着。

谷川醸造の米糀みるくちゃん

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今日金沢から駆けつけて下さった岩本さんのトレーで。

金沢桐工芸 岩本清商店

さ、さ、神様どうぞお風呂へ。。。

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その間みなさんに今日アエノコトのごちそうの食材やしつらえの什器がどこからどのようにやってきたものなのかすこし解説タイム。

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集落のばあちゃん達のいつ、どこでなにをすれば上手に自然とかかわっていけるのか、知恵の学び方など。

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土地に根ざした食事。いま、ここで食べると言う意味とゆたかさにあふれています。

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いつものオープンキッチンと同じようにゆみさんのメニュー紹介です。おそなえの雑穀クッキーも制作してくれています。

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お酒はあゆみさんのご主人能登杜氏の修さんのお酒です。
喜多酒造

今年はとくべつな環境保全のお酒もおもちいただきました。
権座

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そしてアエノコトにかかせない二股大根。しっかり男の神様と、

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ほんのりピンクの女の神様。まるやま組の畑でそだった大根です。

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座布団代わりのサンドラは米俵の両端を蓋をするものでまるやまの農家さんの谷口さんに教えていただいたもの。

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お供えの今年のタネ達。右下から時計回りに山グルミ、宮城でがんばっている山辺さんと越田くんの自然栽培米、まるやま組で採れたはとむぎ、南部小麦、ばばうり、あずき、たかきび。真ん中はまるやま組の雑穀クッキー。

山辺さんのブログ

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集落の古米と物々交換されていた氷見の藤箕に飾ってあるのはまるやまで採れた白菜、蕪、芋の子、サツマイモ、落花生、ヤーコン、そして穴水の丸山の山方さんの自然芋。

氷見の藤箕

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神様にゆっくり召し上がっていただいたあとは、お下がりをみんなでいただきます。

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たたきゴボウ。

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春菊の白和え。

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集落のコウヤさんのべったら漬けと京都のおつけもの。

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煮しめ。揚げ、車麩、私がつけた分のまるやまのワラビの塩漬けは今年もきれいに色が出ず。

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京都のおつけもの。

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秋にとったサクラシメジの塩漬け、まるやま組の畑の源助大根、春にとった蕗、昆布の煮しめ。

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集落のゼンベさんの栗赤飯。小豆はまるやまの畔豆。

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新井さんの自然栽培米の玄米おにぎり。
輪島エコ農園

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焼きイカのへぐらやさんのイシルあえ。
へぐらや

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集落の谷中さんの干し芋はべっ甲色。

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まるやま組の赤大根とかぶらのひろみさんの梅酢漬け。

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まるやま組の青大豆の打豆をつかったあいまぜ。あえのことには欠かせません。

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煮しめ、いものこ、春採ったゼンマイ、石川県人のソウルフード、ビタミンちくわ。

スギヨ ビタミンちくわ

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ゆみさんの芋ダコ。柔らかいタコとほんのり優しい色合い。

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まるやま組の小豆あんのおはぎ。

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宮谷先生の水羊羹。人気で食せず。残念無念。能登では寒い冬にあったかいコタツで新もの小豆で作った冷たい水羊羹をいただくのが冬の風物なのです。

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食後は伊藤先生の今年のまるやま組の活動を振り返ってのおはなし。人と自然のかかわり方や人と人のかかわり方いい関係が出来てきたようです。これからも見守っていただけると助かります。

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野村さんの水生昆虫の発表もありました。継続して来ていただくことでみえてくるもの、つたえられることありがたく思っています。

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ちょっとながい時間だったので小さな子ども達を大きな子ども達がみています。

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一人っ子や末っ子がいつの間にやらお兄ちゃん、お姉ちゃん役を。なかなか出来ない体験ですね。

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退屈しているかなと思ったらそうっとアエノコトの様子をうかがったり、
川口さんの千枚田の無農薬のみかんの皮がもったいないので薪ストーブの下に乾かしていたら子ども達ももってきて並べてくれています。

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玄関脇にはアオツヅラフジの実の汁でお絵描きが。。。与えられたものでなく子ども達も何かを学び取ってくれてるみたいです。

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山本さんや谷口さんも前日から仕込みを手伝って下さったり、

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辻占をつくってくれたあんこちゃんとつき。

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山菜の戻し方をおしえてくれた田福さん。

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畑の野菜を収穫して来てくれた博美さん。

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田の神様の栗の箸をつくってくれた新井さん、プレートを加工してくれた岡田君。

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豆の選別をしながら料理のこと、農業のこと、暮らしのこと色々教えてくれる高さん。

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いろんなかたちで支えられたまるやま組のアエノコト。本当にありがとうございました。新しい人にとっても、卒業していく人とってにも土地に根ざした学びの場でありつづけたいなとおもいます。みなさま良い歳の瀬をおむかえください。

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11月のまるやま組
2013/11/17(日) | エネルギー |Comment
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あいにくの雨の中にもかかわらず子ども連れの若いお母さんの参加が目立ちます。今月は身近なエネルギーについて考えてみようということで

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まるやまのまわりの雑木林で倒れていた木の整備をして運んだものをチェーンソーで伐って見たり

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子ども達は柴刈りをしてもらうはずでしたが雨で濡れては着火しないのであらかじめスタッフが集めておいた枝などをロケットストーブの焚き口にはいる大きさに折ってもらいます。

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雨がすこし弱くなったところを見計らって秋のいろいろな色と形の落ち葉探しに出かけます。

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風も強かったけれど子ども達は沢山発見してくれました。とちゅうひとりのお母さんが雨でもちゃんと装備をして子どもを歩かせたいといってくれたので勇気づけられました。東京農業大学の栗田先生と伊藤先生による葉っぱの解説。

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部屋に戻ってちょっとあたたまったところで火のお話しをすこし。
里山の植物をつかって火熾しができることや火と人のかかわりの変遷についてみていただきました。

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緑色のはオヤマボクチ、茶色はゼンマイ、白いのはガマの繊維を使って火花の火を育てる火口(ホクチ)とよばれるもの。

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子ども達は興味津々。

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食いつく食いつく。

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ほら、火ってつくれるんだ。

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小さな火からそだてていくんだね。スイッチひとつじゃないことを知る。

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もちろん危険はあるけれど、どれくらい危なくてどれくらい大切か身体で知ったなら
きっと安全に使いこなしてくれるでしょう。それを見守るお母さん。

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火のある暮らしについては近日発行の自然人に書かせていただいたので又ご覧下さい。
雑誌 自然人

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さぁ、子ども達が自分で火を作ったところであんこちゃんによる絵本の読み聞かせ。
今日はのねずみのぐりとぐらが大きな卵でカステラを焼いてしまうと言う有名なあのはなし。

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そして用意されていたのは大きなリュックサックとフライパン、ボールに粉に、バターに。。。

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おおきなたまご!!だちょうのたまご1.2kgです。にわとりのたまご24コ分。これでも小さい方らしいです。

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さっそく割ってみましょう。みんな見たいよね〜。お母さんと子ども達はかすてらの担当。

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その他のおとなはオープンキッチンでお昼のごはんを作ります。
おむすびを作るひと、

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のり巻きをまいたり、あえものなどなどじゃんじゃん作ります。

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外は雨ですが中は熱気が。。

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デッキではせいろに酒粕を使ったおまんじゅうも蒸しましたよ。

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自然栽培の新井さんのおくさんの博美さんがマクロビオティックのおかずを色々作ってくれています。

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能登杜氏の奥さんのあゆみさんは持参の酒粕で和え衣をつくってくれたり

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おとなもこどもも普通に会話がはずみます。ふだんあんまり会話しない様な相手ともなぜだか。。

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外では香ばしい匂いがしてきましたよ。

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おまちかね11月のまるやま組のメニューです。ほんとはもう少しありましたが書き忘れました。

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いただきま〜す。

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大根菜と海苔の組み合せが新鮮。

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ふかしたてを食卓へ。

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南瓜のヘタを入れて煮ると薬効がアップするらしい。小豆はまるやま組新もの!

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壬生菜もまるやま組畑から。

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こちらも間引きの大根ステーキ。蒸して焼くのがポイントだそう。

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乳製品無しのポタージュ。

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粕の濃厚な旨味。

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アイスクリームの様ないろですが赤大根となめこ。お酢を垂らすと鮮やかに発色。

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まるやま組さらしあんとバターがバケットにぴったり。

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りんごのタルト。バター不使用とはおもえないのです。

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いまここだけの至福のワンプレート。食品の偽装が流行ってる都会ではかんがえられないことですね。

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そしてお約束のぐりとぐらのたまごの殻の使い道。まるやま組のこどもたちは照明にしてしまいましたよ!

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この柔らかい光のようにみなさま暖かい冬をおむかえください。