まるやま組

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土地に根ざしたくらしの暦 まるやま本草 
2014/08/30(土) | くらしつなぐ |Comment
まるやまの入口に住みはじめてから5年になります。毎日リビングルームの大きな二つの窓からは里山の自然と人のかかわりが見えています。

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最初はぼっーっと眺めていた集落のばあちゃん達の様子も、植物達も「なんだか去年もこの風景見た気がする」から年を重ねるごとに「今はこれをする時期なんだ」ということが少しずつ見えてきました。

身近なたべられる実や山菜を味わううちに、きれいな環境だから食べられるのだなと思ったり、草刈りや田んぼの畔塗や水路に溜まった落ち葉のそうじ、そんなことが美味しい恵みをいただくことにつながっているんだなと知ったり、又来年も食べられるようにと採りすぎず、ごちそうを備え、神さまに感謝する。

そんなつながりがぐるぐると目の前でとぎれることなくつながっているのです。この大いなる循環にすごいなとおもいます。(私も輪の中に入りたいと思うのですがこれがなかなか難しいのです。)

また、まるやま組では今、身の回りにどんな植物やいきものがいるのか見続けてきました。金沢大学の伊藤浩二先生と毎月行ってきた植物調査や野村さんと水生昆虫やホタルやカエルの観察会等をおこなって沢山の気づきがありました。

モニタリングサイト1000里地調査

一見相容れないかにみえる、伝統と科学。そのふたつを追いかけて見ているうちにこの二つの知恵を上手に使いこなすことで、もっとたくさんの希望を持って、続くその先があるように感じています。

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4年間のモニタリングで見つけた生き物と里山のくらしを歳時記のようにまとめました。「ネムの花が咲く頃には小豆を蒔く」など、人が生き物として、いつ何をすればよいのか自然が教えてくれる古くて新しい教科書です。

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下の部分は右から左へ季節の移り変わりを示す、いきものたちのタイムライン。まるやまの8月の様子です。上の枠取りされた部分はその季節に人がどのように自然と係わっているのかを集落の人びとの様子を見聞きしたもの。

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何月何日というよりも○○がおいしい時、きれいな時を大事にしたいとおもいます。そのことで私たち人間も今一度、生き物としての時間と空間を取り戻す事ができるようにおもいます。ネットでいつでもどこでもの情報はえられるけれど、今の時期まるやまにはババウリ(画像中央、挿絵)がなっているし、育て方も、料理の仕方もここにあるのです。

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ひとつの谷にこんなにたくさんの生き物がいること、同じ水を分け合うひとびとが持つ知恵のゆたかさに本当に驚いています。同時に数が減ってきているいきものもわかってきたし、来年はもう田んぼをやめてしまうかもしれない人がどれくらいいるのかも気にかかっています。

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私の様に気楽な消費型の都市生活を長年送ってきた人にできることは本当に限られているのですが、こうしてまるやまで、住み開いた家でいろいろな人と学び合う場があることで何かをつないでいけたらいいなとおもいます。

それがなにかはいつも考えながら。